嗅覚・味覚障害とコロナウィルス感染症について

最近、嗅覚・味覚障害がコロナウィルス感染症の症状としてメディアに頻回に取り上げられるようになりました。
もともと突然起こる嗅覚障害の原因に、いわゆる風邪(ウィルス感染)の関与がいわれており、たちの悪い風邪の新型コロナウィルスの感染が嗅覚障害を起こすだろうことは普通にあり得る話です。
ここで注意していただきたいポイントは(1)新型コロナウィルス感染症が嗅覚障害をきたすことはあり得る(報告では30%程度のみ)。(2)しかし嗅覚障害イコール新型コロナウィルス感染ではないということです。
他の呼吸器症状がない状態で不安だからと病院を受診する意義はあまりありません。(今後PCRの検査を拡大をする方針に変更されなければ)
一部の野球選手が嗅覚障害のみでPCR検査を受けているようですが、現時点で新型コロナウィルス感染症は指定感染症であり、感染陽性が確認された時点で症状がなくとも入院しなければならない病気です。この方針が変更されない限り(軽症は自宅待機でよいと方針を変更しない限り)陽性者は入院が義務となり、ベッド数がすぐ飽和し医療崩壊に向かうリスクが高まってしまいます。
今回の報道でのポイントは嗅覚障害が出た方は新型コロナウィルス感染している可能性がなくはないので、人ごみに行く、密閉空間で活動するなどの行為を極力しないように、注意して生活してほしいということ程度しかありません。
結局のところ80%の方が感染しても無症状であるため、嗅覚障害のあるなしにかかわらず、今は全員の方が自分が新型コロナウィルスに感染しているかもと考え、人にうつさないような生活をすべきということです。